【エコチル特集】長野県の気候が変化している!?

 

ここ最近、日本全国で異常気象が起きているよね。みんなが住む長野県内の気候も変化してきているといわれているよ。気候の変化によって、どんな影響が出ているのかな?ここでいっしょに見てみよう!

 

 さまざまな影響をあたえる 地球温暖化 

ここ十数年で、地球の気候が変化しているよ。巨大な台風がやって来て大きな被害が出たり、洪水や干ばつが起きたり、氷河がとけてホッキョクグマの生息地がせまくなったりなど、さまざまな現象が観測されているんだ。  

これらの現象は、地球温暖化の影響の1つと考えられていて、私たち人間の活動から出される二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが主な原因といわれているよ。図1を見て分かるように、温室効果ガスが増えることで、世界の平均気温は1880年(産業化初期)から2012年までの間に0.85℃上昇しているんだって。 

観測された世界の地表面温度の年平均気温の推移(1961-1990年比偏差)
出典:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会(WGI)による第5次評価報告書 (AR5)の政策決定者向け要約(SPM)

 

 気候変動に具体的な対策を 

みんなはSDGsという言葉を聞いたことはあるかな?Sustainable Development Goalsの略で、日本語だと「持続可能な開発目標」という意味。私たちがずっと地球で暮らせるように、世界が豊かであり続けるための目標なんだ。2030年までの世界の共通目標として、全部で17の分野にわたってゴールが定められているよ。  

このSDGsのゴール13は「気候変動に具体的な対策を」。世界で気候変動に対する取り組みが進んでいるんだ。地球温暖化を防ぐために、私たちにはどんなことができるかな? みんなで話し合ってみよう。 

 長野県内でもさまざまな影響が 

私たちが暮らす長野県内でも、さまざまな気候の変化が起きているよ。図3を見て分かるように、約100年の間に、長野県の平均気温はおよそ1.5℃上昇しているんだ。  

気候の変化によって、大雨や短い時間に強く降る雨が増えているよ。川が増水して氾濫したり、地下に雨水が流れこんだり、いろいろなニュースをみんなも見たことがあるよね。突然の大雨で身近な場所が危険な状態になることがあるよ。そんなときは「自分は大丈夫」と思わないで、危険に備えるようにしよう。  

気候変動により、私たちの食べる物や健康などにも、影響が出てきているよ。今まで無かった病気を運ぶ虫が増える、農作物の品質が下がって収穫が減るなどの変化が表れているんだ。このような影響は今後も増えていくと考えられているよ。  

大雨のとき、アンダーパスはとても危険
近所の川が大雨で急に増水することも

 

 気候の変化に適応していこう 

気候変動の影響に備えて、社会の仕組みや1人1人の生活のあり方を変える「適応」という考え方が大切になってくるよ。例えば、食を守るために、米などは高温に強い品種を育てる、作付け時期を調整する、リンゴの日焼けを防ぐために日よけを設置するなど。健康を守るためには、こまめに水分補給し、エアコンを適切に使って熱中症を予防する、虫よけスプレーを活用するなど。また、気象災害から身を守るために、防災アプリを使うなど、さまざまな対応ができるよね。  

自分にはどんなことができるか、みんなで考えてみよう! 

 

 長野県内で見られる気候変動の影響

私たちが暮らす長野県内でも、気候変動によってさまざまな 影響が出ているよ。どんな物に影響が表れているのかな?

すずしい気候を好むリンゴは、標高が高く、すずしい長野県の気候に合う果実だよ。地球温暖化によって、リンゴの木や花の成長、果実表面の日焼け、害虫の発生などの影響が予測されているよ。
長野県はブドウ産地としては気温が低いので、地球温暖化による影響は小さいけれど、気温が上がることで「巨峰」などの品質低下が想定されているよ。そのため、皮ごと食べられる種なしの品種に変更し、産地を広げることが進められているんだ。
害虫によるマツ林の被害は、日本全国で見られているよ。地球温暖化によって今後も被害が広がることが世界的に心配されているんだ。長野県内でも、被害レベルマップの作成など対策が進められているよ。
絶滅危惧種に指定されているライチョウがすむ高地は、地球温暖化の影響を大きく受けるんだ。今後、温暖化が進むと、生息地の減少が進んでしまう。国の機関と連携した環境調査、登山者などの協力を得ながらのITを活用した研究などが進んでいるよ。
イワナは温暖化が進むと生息地がさらに上流に限られてしまい、場所によっては絶滅の可能性も考えられているんだ。また、ワカサギなど、湖で生きる魚は陸上の動物に比べて気候変動の影響を受けやすいと考えられているよ。県内では、こういった魚たちのための環境保全活動が行われているよ。

参考資料:長野県「令和3年 長野県における気候変動の影響と適応策」

 

エコチルとは?

エコチルとは、「エコロジーチルドレン」の造語で、
「子どもたちに、もっと環境に関心をもってもらえる機会をつくろう」
「地域社会と学校、家庭をエコでつなぐプラットフォームとなろう」
という思いから、札幌版を2006年、東京版を2013年に創刊いたしました。

地域社会(学校、家庭、行政、NPO、企業)をエコでつなぎ、「地球を守るためにできること」を子どもたちと一緒に考えていく−それが「エコチル」です。

創刊:2006年4月
部数:76万部(北海道版25万部 東京版31万部 横浜版20万部
頻度:毎月1回(北海道版 毎月中旬、東京版・横浜版 毎月上旬)
体裁:B判タブロイド、フルカラー、8P〜24P
配布:北海道版 北海道内 公立小学校約1040校(配布率99%)
   東京版 東京23区公立小学校約747校(配布率90%)
   横浜版 横浜市内18区の約343校
   ※その他 児童会館や公共施設などにも設置
(2019年2月時点)

※エコチルは、株式会社スクルーと提携している株式会社アドバコムが発行する機関紙です。
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