デジタルハリウッド大学 池谷 和浩さん「デジタルコミュニケーションで未来を生き抜く」

 

このコラムは、エコチルとエンピツプロジェクトの共同企画です。

 

日本最大の学生街 御茶ノ水に構えるデジタルハリウッド大学。

アニメの聖地 秋葉原と下町のレトロ感漂う神保町という独自カルチャーを持つ街へ徒歩圏内で行けるというデジタルハリウッド大学には、多様な個性とビジョンを持った学生と教員が集まり、デジタルコミュニケーションを通じて、様々な領域で活躍する人を育んでいます。

そんな十人十色のバックグラウンドを持つ人々が入り混じり、多くの文化が共存するキャンパスを見学すると、最先端のイメージとは違った新しい価値観の教育が見えてきました。

今回は、デジタルハリウッド株式会社の大学事業部 執行役員の池谷 和浩さんに、デジタルコミュニケーションを使って未来を生き抜く人とは、そしてデジタルハリウッド大学だからできるソーシャル活動についてお話を伺いました。

– デジタルハリウッド大学で学ぶデジタルコミュニケーションとは

デジタルハリウッド大学(以下DHU)は企画やコミュニケーション及びデジタルコンテンツを学ぶ4年制の大学です。コンピューターグラフィックスやウェブデザインなどのクリエイターになる卒業生が多いので、美大・芸大のようなクリエイティブな学校と思われがちです。DHUはクリエイティブやデジタルテクノロジーが使えるようになることそのものが目的ではなく、近未来の社会の基盤となるデジタルコミュニケーションを使って、これからの時代を生き延びていく力を身につけるため、21世紀社会でどうより良く生きていくかを養う学校です。

現代ではデジタルコミュニケーションを使って、お客さまや地域社会とも不自由なくビジネスができるという人が増えてきています。デザインができて映像編集もでき、さらに企画もできるといったマルチな人を育んでいます。

 

また、社会人向けの大学院もあります。社会人の方が本業と並行しながら夜間で通い、テクノロジーやコミュニケーションを使って、自分の事業領域を良くしていくための専門職大学院です。

そのビジネスは、世界を幸せにしているだろうか。

とポスターのキャッチコピーにあるように、DHUは「自分自身の手で、世界の幸せに貢献すること」を成功の価値観として大事にしています。ビジネスは自分がやりたいことを続けていくための手段であり、来年も再来年も10年後も、規模を大きくしながら続けていくことができる発明なのです。通うための学校ではなくて、DHUが持つ力を使って事業がうまくいき、世界を幸せにすることを支援しています。

 

– デジタルハリウッド大学だからできる社会貢献

グラフィックデザインのゼミでは、デザインの力を使って地域の課題や、困っている人を支援するプロジェクトに取り組んでいます。

大学1年生の新入生研修は、毎年、新入生全員で地方都市を訪問し、その自治体から観光促進などのお題をいただき、それを解決するためにテクノロジーやクリエイティブを使った企画を立て、市に提案する、といったことを行っています。

 

また、DHUの教員には、様々な業界の第一線で活躍している方々が集まっているのですが、大学院の吉田就彦教授が行っているプロジェクトで「木暮人国際映画祭」という映画祭があります。これは、森林や木をもっと身近に感じてもらうことを目的として、2012年に、長野県富士見町で行われた「第1回木暮人映画祭」を皮切りに、森林や木に特化したテーマの作品のみを上映する世界でも珍しい映画祭です。DHUも、木を愛する人たちの支援として、プロジェクトの企画運営をゼミで行っています。

一般社団法人木暮人倶楽部

 

最近では、「あずかるこちゃん」という病児保育ネット予約サービスを手掛ける社会人院生が活躍しています。病児保育とは、病児(=保育園で預かってもらえない軽症の子ども)を一時預かりし、看護と保育を行うことです。潜在的需要はたくさんあるはずなのに、病児保育施設に対する認知不足と使いづらさによって、利用されていなかった全国の病児保育施設を繋いで、L I N Eで予約連絡ができるという、素晴らしいプラットフォームです。

産婦人科医の園田正樹さんという院生が開発したこのサービスは、仕事を休んで看病することが難しいときや、家族や親戚にお願いすることができそうにない、世の中の親御さんを助け、病児保育の課題を解決しています。

あずかるこちゃん

 

 

これらのようにデジタルハリウッド大学が行っている社会貢献とは、集まる学生や教員のプランやアイデアの実現を支援することや、世の中にベンチャー企業を生み出していくことだと考えています。これからも、授業やゼミ活動の中で社会課題を解決し、世界を幸せにする人を応援していきたいと思います。

 

 

– エンピツプロジェクトの印象

DHUにはEdTech(エドテック)を研究する研究室があり、デジタルコミュニケーションを活用した教育のイノベーションに関心のある教員や院生が集まってきています。

そんな中、エンピツプロジェクトのお話を聞いた時、現役の小学校の先生が関わっているということに関心を持ったのが最初で、また先生が現地に行くというのは他にはない良い取り組みだと思いました。

このプロジェクトの支援を通じて、DHUが教育のイノベーションに関心を持つ人がさらに集まってくる機関になればいいなという想いもあり、同じ教育関係者として応援しています。

 

 

– 池谷さんにとってデジタルハリウッド大学とは

DHUの大きな特徴の一つが、グローバル志向という点です。学生の3分の1は留学生で、現在までに40カ国・地域の留学生が入学しています。また学校運営スタッフも多国籍で、ラウンジや教室はいろいろな言語が飛び交い、世界的に活躍したい人やアニメをはじめとする日本文化が好きで来日した人などが毎年集まるので、学生たちは自然とグローバルにものを考える環境にあります。

また、セクシャルマイノリティーなどで生きづらさを抱える人も、ここなら自分らしくいられるという人が多く、LGBTQなどのカミングアウトしている人も珍しくないですし、学校というのはいろんな人が集まる場所ということをみんな理解しています。

私は、経営学の本で引用されていた、ホワイトヘッドという哲学者の「大学とは、冒険の拠点であるべきだ」という言葉を大事にしているのですが、原書を辿って読んでみると「大学とは、老若男女を問わず様々な人たちが集まる冒険の拠点であるべきだ」という意味の続きがあることを知りました。この文のように、価値観も属性もバラバラだけど、未来を生きる力とは何なのかという価値観だけは共通認識として持っている学校、それがデジタルハリウッド大学だと思っています。

 

 

写真:メディアライブラリにて展示中のサーバー神輿(仮想通貨奉納祭より/作・市原えつこ)の前にて 池谷氏(左)、エンピツプロジェクト 小澤(右)

 

デジタルハリウッド大学

https://www.dhw.ac.jp/

エンピツプロジェクト

https://enpitsu-pjt.jp/

エコチルとは?

エコチルとは、「エコロジーチルドレン」の造語で、
「子どもたちに、もっと環境に関心をもってもらえる機会をつくろう」
「地域社会と学校、家庭をエコでつなぐプラットフォームとなろう」
という思いから、札幌版を2006年、東京版を2013年に創刊いたしました。

地域社会(学校、家庭、行政、NPO、企業)をエコでつなぎ、「地球を守るためにできること」を子どもたちと一緒に考えていく−それが「エコチル」です。

創刊:2006年4月
部数:76万部(北海道版25万部 東京版31万部 横浜版20万部
頻度:毎月1回(北海道版 毎月中旬、東京版・横浜版 毎月上旬)
体裁:B判タブロイド、フルカラー、8P〜24P
配布:北海道版 北海道内 公立小学校約1040校(配布率99%)
   東京版 東京23区公立小学校約747校(配布率90%)
   横浜版 横浜市内18区の約343校
   ※その他 児童会館や公共施設などにも設置
(2019年2月時点)

※エコチルは、株式会社スクルーと提携している株式会社アドバコムが発行する機関紙です。
お問い合わせ

関連